「AFRIKA WAR JOURNAL 亀山亮写真集」2013年03月15日 17時05分43秒

「AFRIKA WAR JOURNAL 亀山亮写真集」(リトルモア刊)は、見る者に戦争と人の命と尊厳について激しく静かに訴えかけてくる。
八丈島在住の若い写真家が撮り、いろんな出版社を回り歩き東奔西走して作り上げた写真集だ。
あとがきで「写真を通じて、植民地時代から数百年ものあいだ連綿と葬られ続けられる生命の断片に気づいてくれたらとても嬉しい。」とある。

「もう、こういう写真が売れる時代ではなくなった、どこへ持ち込んでも誰も見向きもしてくれない。」と嘆きながら、「これが(写真集作り)終わったら、カメラも写真も捨てるつもりだ」と言いながら作り上げた写真集と、出版記念に東京で行なった写真展。
亀山亮の写真集と写真展が今の時代に投げかけたものは大きいと思う。
福島第一原発の事故発生をメキシコの山中で知り、撮影を放り出して日本に帰りその足で福島に駆けつけてレンズを向けた行動力と。
不条理なことに敏感な感性と心眼、写真も素晴らしいが文章も力強く読む人を惹きつけて止まない。

「冬人さん元気? また近く呑もうよ!」人なつっこいはにかむような笑顔で声をかけてくれる。
呑むときには自分で突いた魚を薫製にして持って来て、とつとつと語り合いながら酒を飲む気の合う友達だ。

いま、八丈島でも彼の写真展をやろうと思っている。
八丈島に住む若い人たちの力を借りて写真展が開けたら良いなと思っている。